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unreasonable Cinderella




 日野真奈佳。二十四歳。独り暮らし。

 海を挟んだ向こう側に日本と異なる国があるように。 異世界というものは、意外とすぐ近くに存在しているらしい。

 いつか王子様が迎えに来てくれる。 そんな他力本願な変化をまったく望んでいなかったかと言えば嘘になる。

 小さな子供だったときは、それなりに友人もいたように思う。 今のように家に引きこもって日々を過ごすようになったのは中学の頃からだ。

 誰からも愛される人間なんて、幻想世界の住人以外にはありえない。 そんな夢を見ていられるのはせいぜい十代の頃までだ。

 普通の『好き』という気持ちと、特別な意味での『好き』という気持ちは、一体どこで分かれるのだろうか。

 過去を覚えているということは、結構難しいことだと思う。 どんなに強烈で、衝撃的な出来事であってもそれは変わらない。

 私には、特別なことなんて何一つない。 普通に生まれて、普通に生きてきて、普通に今を暮らしている。

 独りでいるのは楽だった。 自分の時間を自分のためだけに使うのは楽しかった。

10  運がいい人のことをシンデレラガールとかシンデレラボーイと呼ぶことがあるけれど、 そんなの、シンデレラからしてみれば極めて心外な話だろう。

11  広い世界。新しい街。たくさんの人々。色々な思い。そんなもの、知らなくたって生きていける。

12  もうすぐ黄金色の日々が終わる。 十二時の鐘とともにシンデレラの魔法が解けるように、私は、日常に戻るのだ。

13  たいていの童話はご都合主義なハッピーエンドを迎えるものと相場が決まっている。






[extra Story]


 それは自然か天然か  15000ヒットリクエスト。「レオンってどんな人?」の質問に、レオンとのデートを思い出す真奈佳。












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